まず香港を知る 3

中国へのゲートウェイ


香港の強さは、整ったインフラを提供すると同時に税金を安くして世界のマネーを引きつけることで競争を促すことにありました。それに加えて香港は対中国投資の基地で、投資額第一位となっています。

中国の経済政策がより自由化されたことから、それまで香港に存在した製造業などの工場はいっせいに中国に移転し、香港は管理部門だけが残ることになりました。

そこで香港経済の空洞化が起こるのではないかと懸念されていましたが、実際には香港・マカオといわゆる珠江デルタ(広東省・福建省・河南省・四川省・江西省・雲南省・貴州省・海南省・広西自治区)でひとつの経済圏を形成し香港はその中心となっています。

中国ファンドの大手は中国の情報がもっとも簡便かつ効率的に入手できる香港にオフィスを構えています。中国の成長を間近で見ながら頻繁に中国本土の企業幹部をコンタクトをとっています。

また逆に、中国企業の香港進出も目立ちます。2006年末時点で、231社(H株、レッドチップ)が香港市場に上場しています。また2007年には中国工商銀行や、バイヤーとサプライヤーをインターネットでつなぐアリババ・ドットコムなどの企業が上場し話題となりました。

このように、香港は発展著しい中国との太いパイプを持つことによりボイラーのような活気を得、その活気がマネーをひきつけ、そのマネーを狙う投資運用会社が常によりよい選択肢を投資家に与え続けるという好循環が生まれるのです。

豊富な人的資本


香港は世界の銀行のトップ100のうち、68行が進出しています。また、200近くの香港ファンドマネジメント会社が存在し、100兆円近くの資産を預かり運用しています。

(参考 : Hong Kong Investment Funds Association Fund Management Activities Survey 2007)

香港は金融の街ですから、世界の腕のあるファンドマネージャたちが集まり、日々運用成果を競い合っています。金融のMBAと言われる資格であるCFA(公認証券アナリスト、日本の証券アナリストとは異なる)の数も日本の4倍以上存在しよりよい投資情報を提供しています。

また私たちのような投資アドバイザー/ファイナンシャル・アドバイザーの数も18,000人にのぼります(2008年6月現在)。また彼らの中でも保険を専門にするアドバイザー、株式投資のアドバイスを専門にするアドバイザーなど細かく細分化されています。

また異なった分野のアドバイザー達が結集してアドバイザー事務所を作り、マネーにまつわる様々な相談をワン・ストップで受け付けられるよう組織しています。