サマージャンボ宝くじと投資

2008/08/14 07:00
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サマージャンボ、皆さん買いましたか? 当選しましたか? 日本では外国の宝くじを買えない法律がありますが、香港から日本の宝くじを買うのは違法なのでしょうか。しかしもし買えたとしても買いません。なにせ一等の当選確率は1000万分の1ですし。涙

投資はギャンブル、と言う人は居ます。しかしギャンブルは投資、という人はいませんね。宝くじは投資という人はもっといません。宝くじを買う資金を握り締めて「国の年金に頼らず、自分で宝くじで運用して300円を2億円にして自己年金にするんだ!」と言っている人がいたら、ちょっとキケンな香りがします。

しかしそんな人がいたら面白いなぁ… と思って検索してみました。「ギャンブルは投資」でググって見てもキケンな香りのするページにはたどり着けませんでした。「宝くじは投資」でググってみると、なんとロバート・キヨサキのコラムにたどり着きました。

ロバートキヨサキといえば、「金持ち父さん貧乏父さん」でおなじみの不動産&ビジネス投資の教祖です。一読すると「日本でいう変額年金保険はダメ」「手数料の高い投資信託もダメ」「それだったら、手数料の一部がチャリティ等にまわされ、かつ大当たりの可能性もある宝くじのほうがマシ」ということになっています。

そして最後に「本当に引退を実現したいなら、他の投資を探し、あなたが金持ちになって引退できるように、時間をかけてサポートしてくれる人を見つけたほうがいい」としています。この「他の投資」というのは、彼の著書を読んで理解できるように不動産投資かIPO前の優良ビジネスなんでしょう。

確かに、今すぐにキャッシュ・フローを生んでくれる不動産投資や優良ビジネスのオーナーというのは魅力的です。しかし、モノゴトは、特に投資案件は突出して良い・突出して悪いということはあまりありません。

投資信託は大当たりはありません。その通りです。1年で3倍もありません。せいぜい1.5倍でしょう。しかもキャッシュフローを生みません。生み出すのはキャピタルゲインです。(たとえば3億円を元手に投資信託で運用してその利ザヤで生活したとしても、それはキャピタルゲインを取り崩しているだけなので本来のキャッシュフローにはあたりません)

しかし、リターンや明日からのキャッシュフローを考えると同時に、リスクについても十分に考えなければいけません。投資信託は1年で1.5倍になる可能性はほぼありませんが、それと同じくゼロになる可能性もまたほぼありません。

では、ビジネスや不動産はどうでしょうか。ビジネスは倒産して、資産をすべて売却してもマイナスであれば、自分が個人保証をしていれば自分の持ち出しです。単なるビジネスオーナーだったとしても、マイナスにはなりませんが、ゼロにはなります。

不動産でも、頭金ナシのフルローンを組んで、サブプライム問題の煽りをうけて投資用物件だけでなく自分の生活基盤まで失われた人たちのうめき声がHP(ストップ!抵当流れ)などで紹介されているのを見るにつけ、不動産投資は気軽には始められないと想いを新たにするところです。

ただ不動産もビジネスも、高収益を生み出す可能性があることは確かです。そのためにはたゆまぬ勉強といくつかの失敗を積み重ねないといけないのでしょう。

ビジネスをはじめるのであればマーケットで勝ち残れる自信と周到な計画がないといけないし、不動産投資を始めるのであれば最悪のケースでも家賃収入が経費+利息支払いを上回る目測を立てておかなければいけません。

また、ビジネスも不動産も流動性が低いので、そのあたりも考慮に入れておかなければいけません。「誰かハーベスライフのビジネス買ってくれませんか」と私が叫んだところで、誰も買い手はつきません。

となると、ビジネスにしろ不動産にしろ相当な時間をかけて初めてうまくいく「可能性のある」ものとなるということです。それがロバートキヨサキのいう「ファイナンシャル教育」にあたるのでしょうが、ふつうの人にはなかなかそこまで手が回りません。

すべてはリスクとリターンなのです。飛びぬけていいリターンを生み出す投資対象には重いリスクが待ち受けているのです。投資信託のような1年に2倍にすらならない投資対象は、その分リスク=ダメージも軽いのです。

大切な自己資金を動かして将来の年金原資とするのであれば、キャッシュフローもキャピタルゲインも不確実でゼロ以下になる可能性のある不動産に投資するよりも、過去100年で年利9%のリターンをあげている株式市場に託すのは合理的な気もします。

重ねて申し上げますが、不動産もビジネスもやっちゃダメだとは全く思いません。むしろやるべきです。周到に準備すれば、勝てる確率はぐっと高くなるはずですから。


宝くじの話から随分それてしまいました。市場の話も書かず、すいません。