結局、日本の二の舞か

2012/01/25 23:57
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火曜日の夜に、オバマ大統領が演説内で言った言葉。

我々の(厳しい情勢に対する)団結力は一段と強くなっている。雇用主はスキルある労働者をいち早く見つけることが可能となっており、生産活動も活発だ

そして水曜日の夜、連銀議長のバーナンキがFOMC内で発言した内容。

FOMCとしては市況の先行きに対する味方を一段と弱含み、回復力は依然として頼りない。従って2014年終盤までは低金利を据え置く。また連銀による国債買取も選択肢に入れる

当然、オバマ大統領は再選を目指しているのでより大きな希望を持たせるコメントが必要だ。しかも皮肉なことに、連銀が「景気は思ったように浮揚しない」と超緩和政策を取ってくれるおかげで株式市場は好調。金融機関で働いていない、市場のからくりに頓着しない大多数の有権者には「株価も上昇してるし、景気は良くなっているんじゃないか」と思わせる。

QEがどのような効果をもたらしたか、あるいはもたらさなかったかというと、

- 株価が一時的に上昇した
- コモディティ関係が上昇した
- インフレをもたらした
- 新興国市場に住宅バブルをもたらした
- QE中、失業率は改善しなかった。QE後も失業率は大きく改善していない
- 会社は債務を返済し貯蓄を多くさせようとするため、新しい借金しない

日本が経験した状態によく似ているなと思うのが、新しい資金需要がない間は景気回復が難しく、中央銀行の財政政策は無駄玉になってしまう点である。しかもアメリカは日本と違ってアメリカからの資金流出が大きい。

いわゆる「グローバル・スタンダード」を世界中に押し付けてきた米国は、そのしっぺ返しを受けているような感じだ。「カネは国境をまたぐのが良い」という価値観のもと、アメリカから巨額のマネーが新興市場に流れ込んだ。もしQEを実施してその資金が国内での事業創出・雇用創出に使われずにコモディティ投資や新興市場投資に流れているとすれば、アメリカ経済自体を疲弊させ、かつ新興国はバブルの生成・崩壊で疲弊する。

所得水準は既に2000年から10%程度下落し、人々はファミレスよりもファーストフード店に足を運ぶ。消費者物価指数に現れないデフレ的な傾向が続くとすれば、日本が通ってきた道をアメリカは歩むことになる。