台湾の選挙結果から、今後のアジアを考える
2008/01/16 07:00
台湾の政治は色んな意味でアツイことで知られている。国会中継で、女性を含めて殴る蹴るの国会乱闘が面白おかしく放送されるのを、日本で何度か見たことがある。

しかし、アツイわりに、台湾選挙は「地元の選挙」といった感じで、今回の選挙結果ほど国際政治にまで影響を及ぼすことはなかった。
対立図式はカンタンであった。中国からの独立を望む、陳水扁率いる民進党と中国との協調路線を目指す国民党の対決である。
結果、中国との強調路線を目指す国民党が大勝。
台湾民意は中国と一緒にやっていきたいと望んだのである。もちろん、民進党陳水扁が主導してきた台湾経済の停滞や、側近の汚職問題などが論点であった。
しかし、台湾が中国に回帰するとなると地政学的には日本・中国・台湾の今までのバランスが崩れることになる。日本は表向き「台湾の独立はケシカラン」と言っていたものの、内心中国がその問題にかかずりあってエネルギーを消耗するのを不快に思っていなかったはずである。
また、台湾は哈日族(日本大好きな若者たち)がいることからも文化的距離は近く、第二次世界大戦中の侵略に対する述懐は中国のそれと180度異なる。
そんな台湾が中国よりに舵を切ったことで、アジアの中での日本の地位はますます低くなる。この調子でいけばどうやら中国にアジアの極たる地位を奪われそうである。
おそらく、ホワイト・ハウスの保守派・ネオコンたちはこの流れを歓迎しているはずである。ネオコンというとアメリカ一極集中支配をもくろむ連中という目で見られがちだが、実はそうではない。世界を多極化し、中国を米・ヨーロッパに次ぐ第三極として育て、アメリカのお家芸である金融を使って儲けの源泉としようとしているのである。
日本はかつて「アジアの中心で、第三極をさけぶ」ハズであったのに、このザマである。仕事柄、新聞を読んだりニュースを見たりはよくする。Bloombergやウォール・ストリート・ジャーナルに日本の福田首相が出てくることは滅多にない。私自身もふと「今、日本の首相って誰だったっけ」となるときがある。それだけ世界という舞台での日本のプレゼンスが下がっているということなのだ。
対米追従していたから日本に世界第三極の地位をアメリカが与えてくれると信じていたのだろうか。ひたすらしっぽを振っても、もうアメリカはヨシヨシしてくれないのである。今後中国が台頭してきたときに、日本はどんな対中国政策を取るのだろう。場当たり的な謝罪外交でないことを願うばかりである。
(ちなみに、日本の公定歩合が0.5からまたゼロに戻るかどうかの議論で、『日本の景気が悪くなりそう』という発言とセットで、福井日銀総裁が今一番ニュースで紹介されている)

↑今回の選挙で選挙権をカネで買ったとの容疑に抗議し
頭を丸めるMa Ying-jeouさん。そこまでするか…
頭を丸めるMa Ying-jeouさん。そこまでするか…
しかし、アツイわりに、台湾選挙は「地元の選挙」といった感じで、今回の選挙結果ほど国際政治にまで影響を及ぼすことはなかった。
対立図式はカンタンであった。中国からの独立を望む、陳水扁率いる民進党と中国との協調路線を目指す国民党の対決である。
結果、中国との強調路線を目指す国民党が大勝。
台湾民意は中国と一緒にやっていきたいと望んだのである。もちろん、民進党陳水扁が主導してきた台湾経済の停滞や、側近の汚職問題などが論点であった。
しかし、台湾が中国に回帰するとなると地政学的には日本・中国・台湾の今までのバランスが崩れることになる。日本は表向き「台湾の独立はケシカラン」と言っていたものの、内心中国がその問題にかかずりあってエネルギーを消耗するのを不快に思っていなかったはずである。
また、台湾は哈日族(日本大好きな若者たち)がいることからも文化的距離は近く、第二次世界大戦中の侵略に対する述懐は中国のそれと180度異なる。
そんな台湾が中国よりに舵を切ったことで、アジアの中での日本の地位はますます低くなる。この調子でいけばどうやら中国にアジアの極たる地位を奪われそうである。
おそらく、ホワイト・ハウスの保守派・ネオコンたちはこの流れを歓迎しているはずである。ネオコンというとアメリカ一極集中支配をもくろむ連中という目で見られがちだが、実はそうではない。世界を多極化し、中国を米・ヨーロッパに次ぐ第三極として育て、アメリカのお家芸である金融を使って儲けの源泉としようとしているのである。
日本はかつて「アジアの中心で、第三極をさけぶ」ハズであったのに、このザマである。仕事柄、新聞を読んだりニュースを見たりはよくする。Bloombergやウォール・ストリート・ジャーナルに日本の福田首相が出てくることは滅多にない。私自身もふと「今、日本の首相って誰だったっけ」となるときがある。それだけ世界という舞台での日本のプレゼンスが下がっているということなのだ。
対米追従していたから日本に世界第三極の地位をアメリカが与えてくれると信じていたのだろうか。ひたすらしっぽを振っても、もうアメリカはヨシヨシしてくれないのである。今後中国が台頭してきたときに、日本はどんな対中国政策を取るのだろう。場当たり的な謝罪外交でないことを願うばかりである。
(ちなみに、日本の公定歩合が0.5からまたゼロに戻るかどうかの議論で、『日本の景気が悪くなりそう』という発言とセットで、福井日銀総裁が今一番ニュースで紹介されている)

