香港金融人インタビュー 3/5 かゆいところに手が届くアドバイザーに

2010/09/08 05:33
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小椋 : アドバイザーってのは医者の不養生みたいなところがありまして、生意気にもお客様にはあれこれ指示をする割には自分の資産って面倒を見てないのですよ。僕が自分の運用報告レポートを最後に見たのは1年前くらいかもしれない… アドバイザーだからスゴイ資産運用をバリバリしているわけではなくて、お客様に言ってるような、一括で投資する部分と積立で投資する部分と二つだけなんですよね。

栂尾 : えぇ。

小椋 : それで、僕の場合はアドバイザーの立場で言うのもなんですが、証券投資よりも実ビジネスへの投資のほうが好きで、資産の半分は将来100倍になるか紙くずになるかっていう形で資本参加をしてます。残りの半分は証券投資で、現在アドバイザーとしてお客様にアドバイスしてる、株、債券、ファンドですよね。それは自分の会社のハーベスライフのカネでやってますけれど。

栂尾 : なるほど。

小椋 : 実ビジネスへの投資が好きってちょっと誤解を招きかねないのでもう少し説明させて頂きますけれども、証券投資と実ビジネスへの投資ってかなり近しいものがあると思うのですよ。証券投資の原資産も、何かのビジネスじゃないですか。たとえば中国株ファンドの原資産は株式で、株価はビジネスの通信簿みたいなもので。

栂尾 : そうですね。

小椋 : 自分は証券投資から始めたのですが、マクロ経済見て、連銀の動きを見て、みたいなのにちょっと物足りなさを感じのですよね。

何か足りない、と。

小椋 : そうです。すごく乱暴な言い方をすれば、「売上伝票にいくらの額が記載されるか」で株価が決まってくるわけで、紙の投資である証券投資ばっかりやってるとそういう「伝票の上に株価が決まってくる」みたいなことをリアルに感じられなくなってくるんですよ。

栂尾 : なるほど。

小椋 : 足りないという感覚を埋めるために実ビジネスへの投資を始めたわけですけれども。紙の投資には感情移入しづらいし、逆にしてはいけないのですが、実ビジネスへのにはロマンが入るじゃないですか。日本のコンテンツや技術やクリエイティブをどう海外に売って日本を再び活性化させるかというテーマにけっこう興味があって、そういうビジネスに3件ほど資金を入れてます。

栂尾 : ほう。

小椋 : 一括投資のほうはこんな感じですが、こんな投資でいいのでしょうか。

いいんじゃないですか。

小椋 : 一言で答えが出ましたね。

栂尾 : いや、実ビジネス投資と証券投資の割合なんて本当に人それぞれですからこれが正解という比率は当然ないわけです。その投資家にとって心地良いと思われる比率が正解ですよね。小椋さんが心地よければそれが正解です。

小椋 : 今は心地良いですね。特に比率なんて考えているわけではないですけれども。