PIIGS諸国、ドミノ破綻の現実味(は当分ない)

2010/08/24 19:22
You need to upgrade your Flash Player


「ドイツがユーロを脱退する」「ユーロはドミノ倒しにデフォルトしていく」

煽り好きな人達が好んでGDPに対する国債発行高の大きさや、失業率の高さ、そして政治運営の困難さを次々と指摘する。私たちニュースの消費者は「ヤバいと他のニュースでも言ってたし、ヤバいんだな」と漠然とした不安感を増幅させていく。

しかし数字を見れば、そんなにヤバくないということがすぐに分かるのだ。自戒を込めていうと、原点に戻って数字で確認しないとひたすら「不安な感じ」にとらわれてしまって良い投資判断が出来なくなる。

特に、雑誌が好んで書いていることに関しては…

さて、PIIGS諸国いわゆるポルトガル(P)、イタリア(I)、アイルランド(I)、ギリシャ(G)、スペイン(S)の各国は先に挙げたような負の問題が山積みである。実際にギリシャは国家ぐるみの粉飾決算で破綻した。

国債の安全度の指標となる金利やクレジッド・デフォルト・スワップも上昇していない。しかし国債入札では、まだ発行額が捌けていないという事態には陥ってない。

僕であれば現在ギリシャ国債は買う。というのも、EUとIMFはギリシャへ1100億ユーロ、ユーロ圏支援で7500億ユーロのトータル8600億ユーロの拠出を決めている。1100億ユーロの拠出の根拠は「むこう3年間で予想される国債発行残高である。

この拠出金があるならギリシャ国債3年物は「買い」だということになる。(ギリシャはまだユーロ圏であるので、為替は対ユーロだけを考えればよいので尚更オトク感がある」

さらに8600億ドルもの拠出金は、ユーロ圏劣等性のPIIGS諸国の今後3年間の国債発行額をまかなう金額だ。ユーロ安でますます輸出依存型のユーロ優等生国、ドイツとフランスが立ち直ってくるので、ユーロの回復は意外と早いのではないか。