AHLの逆襲
2010/08/02 23:48
You need to upgrade your Flash Player
マン・インベストメンツの旗艦ファンドであるMan AHL Diversified Futures。このファンドだけで結構なリターンを得た人は私の周りにもけっこう多い。しかし2008年金融危機時には24.9%という素晴らしいリターンを出して終えた後、しばらくジリジリと降下を続けた。
今年に入ってから、「もうAHLはダメなのでしょうか」という悲鳴にも似た問い合わせをかなりの数受けた。その度に「こういったトレンド/フォロー型投資の弱点は政府の介入が多くなればなるほど負けやすいので、今は厳しいかもしれないがいずれ持ち直す。だから売らないように」とお答えしている。
日本人のお客様は特にリスク、もっというとボラティリティに慣れてないことが多いので、半年下降が続くと「もうダメだ」というふうになりやすい。これが香港人や欧米人であれば我慢できるのだから、そこで損切りして「ダメなファンド」にしてしまうのはマインドの問題ともいえる。
2009年の3月から世界株式は急激に上昇したのに、AHLはジリ貧を続けているじゃないかという批判もある。だけれども、どこで底かを見極めて投資が出来ないからこその分散であり、ヘッジファンドの組み入れなのだ。
この半年間で見ると世界株式指数(MSCI World)が8.0%下げているところにAHLは3.5%プラスなのは頼もしい限りだ。AHLは負けがこんでくるとリスク許容レベルをどんどん落としてくる。
勝ち続けるということが考えにくいように、負け続けるということも考えにくい。もっと言うと、この1年間負けてくれたことで逆にAHLの投資戦略がブレてなかったことが証明される形にもなった。
すなわち、ここで純粋にトレンドフォロー戦略ではなくマクロ戦略やイベントドリブン戦略を取り入れていたら勝てていたのかもしれないが、日和見的に戦略をコロコロ変えるのは常勝ならぬ常負の定石だ。
積立投資をしている人も、一括投資をしている人も、AHLは持っておきたい。

