ブラックベリー、UAEから追い出される

2010/08/01 23:04
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金融で働いている人達は、とかくニュース中毒になりがち。かく言う私も、インターネットからのニュースフィードやメールレターなどで3日で新規メールが1000件を突破することもしばしば。

当然全部は読んでおらず、読んだとしても斜め読み、読む前から削除するものもあり、果たしてどれだけ実効的に投資判断につながっているのか不明なところはあります。

しかし読んでなければ不安な気持ちでいっぱいになるので、やはりフィードやメールは私たちの業界には大変ありがたいツール。

iPhoneなどスマートフォンの登場で、そのニュース中毒がさらに激化。特にiPhoneかブラックベリーは持っていないことがあたかも犯罪かのように皆持っているのです。

スマートフォンはアプリと呼ばれるソフトを携帯の中にインストールすることができます。

Bloombergのアプリなどは操作性も素晴らしくよく、刻一刻と変化する金融市場を遅滞なく断片化してくれ、ニュース中毒も行きつくところまで行き、電車バスの待ち時間は言うに及ばず、エレベーターホールでエレベーターを待っているとき、バス停から会社までの2分間の距離、パソコンを起動するわずかの時間にBloombergのニュースを見てたりすると「いっそスマートフォンがない国に行きたい」とたまに思うのですね。

UAEがブラックベリーを全国的に禁止したというニュースを見たとき、「意外とこれでホッとしている人達は多いのでは」なんて思いました。

ブラックベリーはカナダの会社、リサーチ・イン・モーションが創りだした携帯電話の傑作で、スマートフォンのさきがけです。アップルのiPhoneとノキアのスマートフォンと並んで世界のシェアを占めています。

しかしこのほどUAEから出ていかざるを得ないということになったようです。原因は、「ブラックベリーを通じてやりとりされるショートメッセージやメール、ウェブブラウズなどのデータをUAE政府が必要なときにアクセスすることが出来ないのが原因だそう。

ブラックベリー上でやりとりされたデータは暗号化されたまま、ただちにUAE外に蓄積されます。当然UAE国内の電波局はサーバーなどは経由するのでしょうが、暗号化されたままな。

逆にいうと、この暗号化技術とデータ集積の中央化がブラックベリーの特徴だったのですがUAEのお上はそう判断しなかったよう。ブラックベリーがこういった「安全な」データやりとり技術を採用している限り、国内での流通は難しいようです。

逆に言うとiPhoneやノキアの端末はいつでも政府がアクセス出来る状態にあるってことですね。やっぱり個人の情報は知らないところで見られ、統合され、分析され、検索されているのですね。