オクトパス、顧客情報を売却
2010/07/31 23:13

Octopus is taking a number of actions to address customer concerns on Octopus Rewards data privacy policies and practices. Please refer to www.octopus.com.hk for details.
(オクトパスは、ポイント制度についての顧客プライバシーに関するポリシーを向上させました。詳しくはwww.octopus.com.hkをご覧ください)
私の携帯電話のSMSにこんなメッセージが入ってきた。オクトパスとは、日本のスイカやパスモに該当するキャッシュレスカードのことで1997年に始まった。そのオクトパスが「200万人分の顧客情報をパートナー企業に販売していた」として大きな問題となっている。
日本と異なるのは、このオクトパスカードが市場を独占していて他のキャッシュレスカードは存在しないということだ。オクトパスカード一枚あれば地下鉄・バス・コンビニ・スーパー・自動販売機などほとんど小銭を意識せずに生活出来る。
実際、「お札や小銭などのキャッシュを使わない生活にチャレンジしてみよう」と思い立ち一日生活してみたが、あまりに簡単に出来てしまって全くチャレンジにならなかった。
それほどオクトパスは香港人の生活に浸透している。
そのオクトパスカードを発行しているオクトパス・ホールディングス株式会社が単なる顧客情報漏洩とは違い、代価を得て200万人もの顧客情報を流出させているのだから穏やかではない。
香港には700万人の人々がいるので、実に30%近くもの人達のデータが本人の許可なく第三者に渡っているわけだ。日本でいうと3000万人以上の人達のデータ、というとボリューム感が伝わるだろうか。
ただ、私はここでケシカランと怒る気にはなれない。200万人のうちの一人であってもだ。この情報化社会では自分の行動履歴が何らかの方法でトラックされていても不思議ではない。
現にウェブでの活動はCookieを通じて全然知らない第三者に分析されており、21世紀のITビジネスで最も急速に成長しているのはこの個人情報の追跡・分析だというニュースもつい最近流れていた。
情報をトラックされるのがイヤだからCookieを全てオフにしてインターネットをブラウズしてみれば分かるが、不便で仕方がない。そこで一つの選択肢にブチ当たるわけだ。
便利さか、個人情報の秘匿
そして横着な私はつい便利さをとって、Cookieをオンにすることで個人情報の秘匿を放棄してしまうわけである。たとえ誰かが私の個人情報で利益を得ていたとしても選択の結果は変わらない。
だから、今回のオクトパス事件もいまいちケシカラン気分にならないのである。

