回復に遅れ
2010/07/30 23:40

米国のGDPデータが発表された。一つ前の四半期では年間3.7%の成長を見込んでいたのだがこの四半期では2.5%となった。ちなみに2009年度の最終四半期では5.0%のGDP成長率を見込んでいたので大幅なダウンだ。
ここにきて、二番底の可能性が再び取り沙汰されている。著名経済評論家のブログやコラムなどでは「次の大幅な下落に備えてキャッシュに変えておけ」というような論調が見られる。
特にその中でも影響力のあるロバート・シラー/エール大学教授は「ここにきて景気後退の兆しが再び見られる。消費者購買指数も減退し、人々は収入のより多くを貯蓄にまわしている」とWSJに語っていた。
一方で、「今回のGDPの数字をよく見ると、輸入が輸出を大きく上回っていたことから(GDPの算出式の項の一つである経常収支は輸出-輸入である)、GDPを2.8%ほど削いだ、輸入が多いということは需要があるからいいのだ」というコメントも聞かれる。
GDPという数値の正当性には諸説紛糾しているものの、ここで大事なのは市場への影響だ。僕たちは基本的にバカというか、何も考えずにマイナスの数字が出てきたら脊髄反射してしまう。
すなわち数字の拠り所となる数字を精査せずに売りだ買いだとやってしまうわけである。(売買判断の実に70%が理性より感情により成されるというリサーチもあるくらい)
更にこういう大物経済評論家のネガティブ発言が重なっていったら足元の景気はむしろ悪くはないのに市況の地合いだけが悪くなっていく。
しかし今後、リーマン級のインパクトが来るとも考えにくいので、多少のボラティリティを覚悟しキャッシュを大幅に増やすことはない。AMGのポートフォリオはキャッシュは多くとも20%くらいかな。

