子供は自信喪失になんかならない

2008/01/03 07:00
教育は未来の国家を支える息の長い先行投資であるが、日本式の教育はいまや過去の遺物となりつつあるのかもしれない。

kyoiku

↑インド式教育を取り入れた幼稚園。出典:NYT


ニューヨーク・タイムズが伝えるところによると、この何年かで日本の教育は骨抜きとなり、アジア列強に追い越され、予想だにしなかった「インドの教育がバカ受け」という状態になっているらしい。

確かに、インド人はゼロを発見したと言われていることからなんとなく「インド人は洞察力があるのだな」と思っていた。

しかし、それはあくまで一人の突出した人間の瞬間のひらめきのことを言っているわけで、マス教育のレベルが高いとは思ってもみなかった。

書店にはインド式数学の本やらインド式算数ドリルなどがところ狭しと並んでいるらしい。記事の幼稚園では2歳で数字を20まで数え、3歳でパソコンを習わせ、5歳で九九をそらんじ、しかも英語でエッセイまで書かせるという。

以前であれば、やれゆとり教育だの総合科目だの意味不明なことがあたかも当然のことのように叫ばれていたが、昨今あまり聞かなくなった。

結局、子供は大人が思っているより頑丈に出来ている。3歳でパソコンを習わせて5歳で英語のエッセイを書かせても子供は面白がるかもしれない。

バブルがはじけて自信を喪失した大人たちが勝手に「子供がストレスに感じないように」と学業の負担を減らした。子供の許可なく、である。

当の子供たちはそれこそまっすぐに前を向いて頑張ろうとしていたかもしれないのに、である。「そんな大変なこと出来ない」と思うのは生きる自信を喪失した大人たちであり、子供たちではない。

子供は自信を失わない。失敗して転んでもまたすぐに起き上がるように出来ている。起き上がらない子供がいるのは、「起き上がらないでもいい」と大人が教えたからに決まっている、と思う。