中国は米国債を売って何を買うのか

2010/02/18 23:45
数日前に日本のサイトで奇妙なニュースを発見した。

日本、米国債保有高で中国を抜き1位

事実としてはそうなのだろうが、こういう書き方をしてしまうと米国債を保有していることがあたかも「良いこと」のように受け取ってしまう可能性はないだろうか。

中国はここ数年で外貨準備の運用先を多様化させており、米国債購入のペースは如実に落ちている。2006年発行分は全体の45%は中国が買ったが2009年度分は5%だ。

また2009年12月には3000億円分の米国債を売却している。中国は保有高を減らし、アメリカへの牽制をつよめている。2008年は元財務長官のポールソンが営業部長となってあれだけヘコヘコ買ってもらっていたのに。

米国債保有高は各国にとって戦略的財産であるにもかかわらず、日本はそれをうまく利用することが出来なかった。中国は今まさにそれを利用しようとしている。

オバマ大統領とちがって、中国政府には中道先略というのはない。あるのは原則とメンツ。台湾への武器輸出問題、今回のダライ・ラマ問題などでイライラ感を強めているが、米国が弱っているところを米国債保有高を変化させることでさらに中国が優位にたっていくと思われる。