ダライ・ラマ、オバマ大統領と対談へ

2010/02/17 23:48


経済・金融にかかわる人間の節操がないのは彼らの仕事が現状をいかにうまく説明するかということに尽きるのであって、説明する思想的バックボーンを鍛えるトレーニングを受けていないからに思える。

ダライラマがアメリカを訪れるというとき、僕たちアドバイザーも人権や自由やその他のことはほとんど(あるいは全然)考慮せず、「中国が米国債を売ってしまったらどうなるんだ」という観点でしかニュースを見ていない。

中国の米国債購入ペースは如実に落ちており、現在中国が保有するおよそ70兆円の米国債もいつゴールドその他の貴金属などのコモディティに資産をシフトしされるか分からない。

中国の「覇権感」が強まってきているのは確実にこの「米国債購入ペース」に関連していることから、ダライラマの訪問を受け入れたワシントンはオバマ大統領だから、であろう。

オバマ大統領の中道戦略は外交も議会との関係においても今のところうまくいっておらず苦しい戦いを強いられているが秋におこなわれる中間選挙に向けて「強い大統領」を誇示しなければいけないという理由から今回のダライ・ラマとの会談にのぞむものと思われる。

WSJ上のインターネット投票では、「この会談で中国関係は悪化するか」という質問に対して78%が「悪化すると思う」と回答している。