サルコジのリーダーシップ

2010/02/01 23:30
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ブルームバーグより


シラク前フランス大統領と敵対関係にあったころから、強硬派としてのイメージが強かったサルコジ仏大統領。フランスは現在EU議長国でもあるのでサルコジの存在感はますます強いものになっている。

ダボス会議では、フランス大統領として初めて基調講演を行った。「人々の富と仕事を破壊した」金融危機を引き起こした銀行などの巨大金融機関そしてその強欲にするどい批判をおこなった。

批判自体は紋切り型でもう聴き飽きたものだったが彼が提唱したことのは。

新しいブレトンウッズ体制

アメリカの国力が弱まって世界が多極化しているのにも関わらず、米ドルだけを基軸通貨とするのには無理があるというのが彼の主張だ。

もちろん米ドルにかわる通貨を提案出来てはいない。足元ではEUがギリシャの財政再建案に難色をしめすなどEU自体の統一性が疑われている。

彼のいうブレトンウッズ体制というのは何がしかの金兌換を要求するものではない。世界環境機関の環境に対する取り組みのように、あるいは世界貿易機関の貿易に対する取り組みのように、世界規模で安定的な経済の発展のための組織が必要だということだ。

トービン税の導入

サルコジは「トービン税」とは言わなかったものの趣旨は同じだ。投機目的の短期の過剰なマネー流動を抑止するために取引にわずかな税金をかける。

感覚的な判断だが、取引額のわずか0.5%を税金として徴収したとしても、全取引ボリュームは20%は減少するのではないか。

0.5%すなわち50bpのサヤを短時間で抜くというのは、金融ではごく普通に行われている。0.5%の税収をかけられたら値動きが0.5%以上にならないと利益が発生しないことになる。

多くのグローバル金融機関はトレードで稼いでいるためこのトービン税には死に物狂いで反対するだろう。サルコジのアイデアはこのトービン税を財源として新ブレトンウッズをつくるというもの。

金融機関だけでなくヘッジファンドなどあらゆる投資主体に適用されなければいけない。そうすることでバブルの発生が抑えられる。

現在の、天国と地獄の両極端を見せてくれる社会と、天国は見れないけれども地獄も見ないという社会とのどちらが良いかという価値判断においてサルコジは後者をとっているような気がする。

彼はものすごく頭がいいし馬力があるので、今後の新ブレトンウッズ体制の構築のリーダーシップをとってくれるのではないかと密かに期待している。