香港は、みなさんが思っているほど
2010/01/23 10:01
教育に関してよく日本で引き合いに出される言説として、
バブル崩壊後以降「良い大学に入って良い会社に入る。それが良い人生だ」という戦後の暗黙の了解が崩れ、「どう生きても良いが、それは自分の責任だ」という個人主義の時代に入った。個人主義の時代ではすべてが自分の責任だから、社会的に不安が広がっている
というのがありますね。
これは日本固有の事情ではなくて先進国共通の問題となっております。香港を先進国と呼ぶのはやや抵抗がありますが(そもそも先進国の定義って何ですか?)、香港も同じような病理を抱えているわけでして。ただ香港の場合は日本よりも絶望的な気がします。
香港は所得税法人税とも税率が非常に低い(それぞれ15%、16.5%、キャピタルゲイン税贈与税相続税はなし)ことから世界中の資本を集めて競争させているわけですが、それは対外国のことであって香港内では所得の再分配がなされておらず格差の再生産がここ20年で急速に広まりました。
私が観察する限り、香港ではマネーの集積度合いの高い順から資本化層、プロフェッショナル層、工人層(被雇用層)、掃除や皿洗いなどを行う低所得者層の4つの階層に分かれており、上二つの層の人たちの出入りは結構あるものの、下二層の人たちの上位二層への出入りはほとんどない。
「もともとそういう国なんだから」と言い切ってしまえばラクなのでしょうが、やはり土着の香港人は香港に愛着があり、低税制という国の魅力と、低税制が引き起こす格差社会をどう受け止めていいか分からないようにも見えます。
1970年ごろが香港に出てきた大陸の人たちが一番キラキラしていた時代でイギリス統治の影響もあってか今より雰囲気は良かったと聞きます。それが今では格差が固定されつつあるので「固定されてしまったら上に上がれない」絶望も再生産されているような気がします。
中国特需で盛り上がっているのですが、国としての雰囲気はそんなによくない気がしますね。香港は、みなさんが思っているほどばら色の国ではありません。
バブル崩壊後以降「良い大学に入って良い会社に入る。それが良い人生だ」という戦後の暗黙の了解が崩れ、「どう生きても良いが、それは自分の責任だ」という個人主義の時代に入った。個人主義の時代ではすべてが自分の責任だから、社会的に不安が広がっている
というのがありますね。
これは日本固有の事情ではなくて先進国共通の問題となっております。香港を先進国と呼ぶのはやや抵抗がありますが(そもそも先進国の定義って何ですか?)、香港も同じような病理を抱えているわけでして。ただ香港の場合は日本よりも絶望的な気がします。
香港は所得税法人税とも税率が非常に低い(それぞれ15%、16.5%、キャピタルゲイン税贈与税相続税はなし)ことから世界中の資本を集めて競争させているわけですが、それは対外国のことであって香港内では所得の再分配がなされておらず格差の再生産がここ20年で急速に広まりました。
私が観察する限り、香港ではマネーの集積度合いの高い順から資本化層、プロフェッショナル層、工人層(被雇用層)、掃除や皿洗いなどを行う低所得者層の4つの階層に分かれており、上二つの層の人たちの出入りは結構あるものの、下二層の人たちの上位二層への出入りはほとんどない。
「もともとそういう国なんだから」と言い切ってしまえばラクなのでしょうが、やはり土着の香港人は香港に愛着があり、低税制という国の魅力と、低税制が引き起こす格差社会をどう受け止めていいか分からないようにも見えます。
1970年ごろが香港に出てきた大陸の人たちが一番キラキラしていた時代でイギリス統治の影響もあってか今より雰囲気は良かったと聞きます。それが今では格差が固定されつつあるので「固定されてしまったら上に上がれない」絶望も再生産されているような気がします。
中国特需で盛り上がっているのですが、国としての雰囲気はそんなによくない気がしますね。香港は、みなさんが思っているほどばら色の国ではありません。

