インフレに対抗するために

2009/06/23 22:21
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インフレの洪水におぼれる前に。


インフレがいつ始まるかは誰にも分からない。しかし、インフレが始まってからでは資産の目減りを防ぐことが一層難しくなる。

香港ドル圏で生活している私たちは、香港ドルと米ドルがペッグしているために米ドルの価値下落をモロに受ける。

米国が財政赤字を垂れ流し、マネーを刷りまくっても、中国のように独自の通貨政策をとるわけにはいかない。

しかも輸入に頼る香港では香港ドルの弱体化が即インフレにつながる。インフレ対策とばかりに不動産の取引が活発化しているのは、デフレが過ぎ去った後を見越してのこと。

インフレに対抗するためには、満期まで期限の長い債券ファンドなど安定志向の資産を買ってしまうとほとんどの場合はインフレに勝てない。

インフレ中は、新しい債券発行は高いイールドをつけないと売れないので、どうしても債券価格が下がってしまうからである。

預金はインフレ中は最悪の投資方法であるが、このブログを読んでる人であれば今の時期に預金しておこうなどとは思わないはずだ。

インフレ中はまさに投資が必要な時期であって、「リスクを取って増やすか、取らないで守るか」の選択肢はインフレ中には「リスクをとってインフレで資産を目減りさせないか、リスクを取らないで資産をジリジリと目減りさせるか」なのである。

いろんな指標から見て株価は割高になったが、マーケットに入っていくのに遅すぎるということはないと思う。

投資開始直後から、1年は目をつぶって2010年以降景気が回復しはじめるとインフレは加速度的に進んでいく。

特に香港に住んでいる投資家は、米ドルと心中する運命にあるのでアメリカの巨大な財政赤字と弱体化するドルが、他国と比較してインフレを激化させることを知っておかねばならない。

というわけで、インフレ対抗ポートフォリオは

株式 5
貴金属含む商品 3
不動産 2


くらいで保有しておくのが良いかと思う。現物で、しかもよく分散されたポートフォリオをこのアセットクラスで持つのは大変であるので、全部ファンドで買う。

今後10%前後の強いインフレが訪れたとしても(マネタリーサプライベースでは十分あり得ることである)、これなら守れるだろう。