中東オイルマネーの勢い
2007/11/28 00:24
原油価格が一時、先週21日に1983年以来の高値を更新、1バレルあたり99.29ドルをつけた。

27日現在、原油価格は100ドルの壁を越えずに95ドルあたりをうろうろしている。OPECが原油の増産を決定し、価格上昇に歯止めがかかったようだ。歯止めはかかったが、原油価格は未だ高い水準にある。高い水準で原油を売っている中東各国はさぞ潤っているに違いない… と思っていた矢先、昨日今日と中東発信の大きいニュースが何本か飛び込んできた。
○ ソニーの株式を中東のプライベート・エクイティ会社が買う
ニューヨーク・タイムズが伝えるところによると、このドバイのプライベート・エクイティ会社がソニーの株式のどれだけを保有するに至ったかは明らかにされていない。が、日本ではソニーのような上場会社の5%以上の株式を保有するに至った場合、大量保有報告書なるものを提出しなければならないが、このドバイの会社はそれを提出していないので取得株式は5%以下だということだ。
それを受け、ソニー株価は他の電力株と比較しても4.7%と大きく上げた。ハワード・ストリンガー・ソニーCEOは「ソニーのユニークなビジョンが認められた」としてこれを歓迎している。
○ ブルームバーグ・27日付ニュース。アラブ首長国連邦の政府直轄ファンド・アブ・ダビ投資庁がシティバンクに8000億円投資。金利11%の有価証券の発行で。この発表を受け、ダウ・ジョーンズ工業平均は反発。
シティバンクはサブプライムローンで苦しみ、CEOの首の挿げ替えも行ってみそぎを済まそうとしたが、中東に金銭援助をしてもらった形となった。アブ・ダビ投資庁も気前がよく、「(株主の権利が変わる)5%を超えて、株式を持つつもりはなく、経営には口出ししない」と言っている。この寛容な態度は、もしかしてイスラム流の「喜捨」のような考え方なのか。また、調べてみたい。
○ 中東の、USDとの固定為替をめぐる問題で、中東各国の中央銀行は通貨バスケット制を採用する代わりにドルに対する通貨の切り上げで対応する模様。ブルームバーク・27日付。
中東の為替の問題については以前より問題視されていた。香港などの、米ドルとの固定為替相場制を採用する国では、アメリカの連銀の金利の上げ下げについていく必要がある。もし固定相場を採用しておきながら金利差が生じると、その金利差を目当てに投機筋が両通貨を大量に売買することになるからだ。
中東ではそのアメリカの高金利についていかなければいけなかったせいで、インフレに苦しんでいる。一時は通貨の流通量に応じた、いわゆるバスケット制を採用するといううわさも流れたが、結局それは見送られたようだ。アメリカの金融覇権の一端を担っているのが原油のドル建て取引だが、中東がバスケット制を採用するとなると、ドルはまた一段と価値を下げる。
これで、しばらくはドル安に歯止めがかかる… かな?

27日現在、原油価格は100ドルの壁を越えずに95ドルあたりをうろうろしている。OPECが原油の増産を決定し、価格上昇に歯止めがかかったようだ。歯止めはかかったが、原油価格は未だ高い水準にある。高い水準で原油を売っている中東各国はさぞ潤っているに違いない… と思っていた矢先、昨日今日と中東発信の大きいニュースが何本か飛び込んできた。
○ ソニーの株式を中東のプライベート・エクイティ会社が買う
ニューヨーク・タイムズが伝えるところによると、このドバイのプライベート・エクイティ会社がソニーの株式のどれだけを保有するに至ったかは明らかにされていない。が、日本ではソニーのような上場会社の5%以上の株式を保有するに至った場合、大量保有報告書なるものを提出しなければならないが、このドバイの会社はそれを提出していないので取得株式は5%以下だということだ。
それを受け、ソニー株価は他の電力株と比較しても4.7%と大きく上げた。ハワード・ストリンガー・ソニーCEOは「ソニーのユニークなビジョンが認められた」としてこれを歓迎している。
○ ブルームバーグ・27日付ニュース。アラブ首長国連邦の政府直轄ファンド・アブ・ダビ投資庁がシティバンクに8000億円投資。金利11%の有価証券の発行で。この発表を受け、ダウ・ジョーンズ工業平均は反発。
シティバンクはサブプライムローンで苦しみ、CEOの首の挿げ替えも行ってみそぎを済まそうとしたが、中東に金銭援助をしてもらった形となった。アブ・ダビ投資庁も気前がよく、「(株主の権利が変わる)5%を超えて、株式を持つつもりはなく、経営には口出ししない」と言っている。この寛容な態度は、もしかしてイスラム流の「喜捨」のような考え方なのか。また、調べてみたい。
○ 中東の、USDとの固定為替をめぐる問題で、中東各国の中央銀行は通貨バスケット制を採用する代わりにドルに対する通貨の切り上げで対応する模様。ブルームバーク・27日付。
中東の為替の問題については以前より問題視されていた。香港などの、米ドルとの固定為替相場制を採用する国では、アメリカの連銀の金利の上げ下げについていく必要がある。もし固定相場を採用しておきながら金利差が生じると、その金利差を目当てに投機筋が両通貨を大量に売買することになるからだ。
中東ではそのアメリカの高金利についていかなければいけなかったせいで、インフレに苦しんでいる。一時は通貨の流通量に応じた、いわゆるバスケット制を採用するといううわさも流れたが、結局それは見送られたようだ。アメリカの金融覇権の一端を担っているのが原油のドル建て取引だが、中東がバスケット制を採用するとなると、ドルはまた一段と価値を下げる。
これで、しばらくはドル安に歯止めがかかる… かな?

