アウト・オブ・コントロール

2008/10/25 14:02
「5年半ぶり」とか「7年ぶり」という言葉を聞くと、「いったん天井を見た株価は、必ず底を見なければならない」という相場格言を思い出す。

この格言からいうと、相場が5年から7年サイクルで動くことを考えれば、天井を見た株価は今底を見ていることとなる。



ダウもこの半年で劇的に値を下げた。しかし、デリバティブ取引の複雑性からくる「相互不信」は消えつつあるように思える。すなわち「何が起こっているかわからないからとりあえず売る」という段階ではなく、今はリセッション売り。

銀行間貸し出しレートも1ヶ月前の沸騰から落ち着きを取り戻している。中央銀行がドバドバとカネをつぎ込むことによってLIBORも下がっている。



日経平均は円高もあって下がり方が尋常ではない。円高の理由は、ブルームバーグを見ても「キャリートレードの解消」としかかかれてないが、日本のFX個人投資家の動きも少しは影響しているはず。



香港もついに5年前の水準に戻った。つい5ヶ月前から一気に半値になった。相場をひっぱるHSBCも減収減益を発表している。アセット・マネジメント部門の大量解雇が始まっているらしい。

また。香港では2010年まで預金全額が保護されることになったが、この政策も株安を加速させている。銀行口座が安全だとすれば、敢えてリスクを冒す理由はない。


各国政府もヒステリックに財政政策を乱発しているが、あまり効果がないようだ。政府が市場をコントロールできない状態になっているのだから、いっそのことコントロールしなければ、本来のあるべき市場の姿に戻るんじゃないか… などと恐ろしいことを考えてみたりする週末。

=----------------------------------------=
ホームページのリニューアル作業が完了しました。

この相場の中でも、リターンをあげられるものはたくさんあります。株式相場の動きが投資のリターンを決めるという考えは、もう過去のものです。