マニュライフで始める堅実海外投資 ~日系一世ナタリーがご案内~ 2

2007/11/27 07:00
昨日からの続きです。

natalie

【香港・日本の金融事情の違い】

平原:私はよく香港の金融をたとえて、「金融の築地」という言い方をしています。

小椋:築地ですか。

平原:築地には豊富な種類の魚が入ってきます。

小椋:たしかに。

平原:日本の金融は、そういう意味では「金融のスーパーの中の魚屋」だということです。

小椋:スーパーの中の魚屋ですか。たしかに、築地で扱う魚の量とは桁違いですよね。

平原:量にしても種類にしても、桁違いですね。香港では、香港政府が認可していない金融商品も販売されているんです。「認可されていない」というと怖そうですが、実はそんなことはありません。認可には膨大な事務処理が必要ですので、そういったコストを投資家に負担させたくない良心的なファンドも中にはあります。もちろん、危険なファンドも中にはありますが。香港政府は投資家がその判断をするべきと考えているようです。日本は金融商品に関しては、登録制ですよね。それが日本の金融商品のクオリティの低さのひとつの要因です。そういうと、香港ばっかり擁護してしまいますが、スーパーマーケットの中の魚屋さんでもいいところはあるんですよ。何だと思いますか?

小椋:えーっと… 奇麗にパッケージされているところとかでしょうか。

平原:それもありますね。築地では剥き出しの魚が販売されているのに対して、スーパーの魚屋さんでは魚は奇麗に捌かれ、包装をされ、場合によってはツマまでついています。

小椋:そうですね。奇麗にされてると、中身までおいしく見えてしまいます。実際はどうなのか、わかりませんが。

平原:また、スーパーの魚屋さんは「行き慣れているから安心」です。

小椋:そういう魅力は捨てがたいですね。特に田舎育ちの私としては。

平原:日本の金融に今までどっぷりつかってきたから安心、ということですね。今までと同じ路線をたどれば大きく間違わないだろうと。そういう小椋さんの気持ちもわかりますが、ただ、だからと言って築地の安くておいしい魚を食べない理由にはなりません。しかも、一回食べてしまったらもう後には戻れません。

小椋:それは言えますね。香港に来てから、保険屋さんに保険の見直しをしてもらったら、同じ保証額で保険料が半分になったのを見てびっくりしたことがあります。日本でAという保険会社に入っていて、香港でもその同じAという会社の保険を買ったのに、です。

平原:一度そういうことを経験すると、たとえ小椋さんが日本に帰って暮らすことになっても、保険料を倍払おうとは思わないでしょう。

小椋:思わないですね。思わないどころか日本の保険会社に腹を立てたくらいです。なんでこんな違うんだ!!と。

平原:日本の金融商品はほんとに奇麗にパッケージされているんですよ。商品カタログはもちろんパンフレットやら証券やら報告書等も。加えて、ソフトとしてのセールスマンも、行き届いた、過剰なくらいのサービスで。

小椋:香港は、割と逆ですね。セールスマンにほったらかしにされた、という経験は何度かあります。また一度クレジットカードの決済日に決済口座にお金がなくて決済出来なかったことがありますが、銀行やカード会社から何らのフォローもありませんでした。1月後くらいに警告書のようなものが来てあせったことがあせりました。

平原:そういう「ほったらかし」的態度は香港ではわりと普通のことですね。さっきの例でいくと、金融の築地たる香港で剥き出しの魚を買ってどうやって料理するかは香港では自分の責任だということです。誰も奇麗に捌いてはくれません。

小椋:そういう経験をして初めて、「あ、香港ではオンブにダッコしてくれないんだ」と気付きました。

平原:日本の中にいてはオンブにダッコされていることすら気付かないですからね。

小椋:気付かなかったです。オンブにダッコではなく、当然のサービスだと考えていました。そのオンブにダッコのサービスにコストがかかって、結果として日本の商品の魅力を失わせているということですね。

平原:その通りです。そう言う意味ではこの日本の金融商品の魅力のなさは、日本の消費者のマインドの問題でもあるといえます。もちろん、香港の行き届かなさは香港のセールスパーソンのマインドも問題もありますが。

小椋:厳しいお言葉ですね。ただそうすると平原さんの立場はお辛いんではないですか。香港の金融商品を日本人に売るというのは。いい金融商品を売ると同時にコストのかかる、オンブにダッコサービスをしなければいけないわけですから。

平原:大変ではありますが、喜んでさせていただいております。特に日本からわざわざ来られるお客様の場合は不安を押して来られるわけですから、アフターフォロー等含めてしっかりさせていただいております。日本人のお客様が香港の金融事情を知って喜ぶ顔を見るのがうれしいですし。また、不安な海外投資のお手伝いを通じて「海外投資はこんな魅力的でカンタンなんだ」と理解していただくことを半ば使命と考えております。

小椋:平原さんは啓蒙家でいらっしゃるわけですね。

平原:そういった「金融の築地」の魅力に気付いてしまった方、というのが最近では特に増えてきましたね。

まとめ

tsukiji


(続く)