Ogura Manabu
昨日11月10日には中国の景気刺激策(約57兆円)のニュースもあったせいか、香港、中国株式市場は上げ相場で落ち着きました。オバマ当選前のアメリカの株式市場に引っ張られたときにも香港株式市場指数であるハンセンは15,000台をたたきだしました。その次の日から利益確定売りが続きましたが、今回の景気刺激策はどこまで効果があるでしょうか。

今日からまた下げるのではと考えてしまいます(10日のアメリカ市場、11日アジア市場が始まる前に書いています)。一方、アメリカの保険会社AIGへのアメリカ政府の救済は15兆円に達したそうです。57兆円の景気刺激策であれだけ株式指数が上昇するなら、AIGへの15兆円よりは株式市場に十分に効果があることだけははっきりしているように思います。


さて、昨日からの続き。

リーマンはなぜ破綻したのか。インタビューでは勤め先や個人名などを伏せてあります。世界でも5本の指に入る銀行のプライベートバンク部門のアナリストとして活躍しているトミー(仮名)です。トミーはイケメン日本語ペラペラの20代後半の青年です。

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仲村 : さてさて、今回の本題だけどサブプライム、リーマン破綻から始まった今回の世界金融不安についてはどう思う?

トミー : そうですね。我々としてはどの金融機関(銀行)が強いバランスシートを持っているか試されている時期だと捉えていますね。

仲村 : リーマン破綻の影響はなかったの?

トミー : 影響は少なかったです。なぜなら、わが社のデューディリジェンス部門は定期的に各カウンターパーティの状況を確認し、危険な場合投資部門に警告を発し、弊社CEO がその傾向を気づき、サブプライムの投資を売却するよう各部門に指示しました。

仲村 : じゃあ、いつからやばかったのかな?

トミー : そうですね。2007年1月にはほぼ全て売却し、2月にはリーマン関連の取引をほとんど停止しました。現在も残りの取引も監視中です。

仲村 : 破綻より半年以上も早い動きだね。

トミー : 我々のデューディリジェンス部門は世界一厳しいですからね。ニューヨークで70人体制でやってます。OKかNoの決断だけでなく、許可後も監視を続け状況をみて取引停止も指示しますよ。

仲村 : なるほどね。会社がちゃんと仕組みをもっているんだね。じゃあリーマンの場合は、なぜああなっちゃったの?

トミー : まずは証券会社と銀行の違いですね。証券会社はお金がないからレバレッジを利かせますよね。証券会社はだいたい1:46~50ぐらいで、我々だと1:12を理想的な基準としています。銀行の場合レバレッジ率は米政府にコントロールされていますからね。

仲村 : 随分違うね。だから証券会社より銀行はリスクをとっていないんだね。

トミー : そんなことないですよ。銀行によっては1:50とるところもあります。欧州系なんかはそうですね。

仲村 : そういえばフォーティスなんて銀行なのに2日ぐらいであっという間に国有化されちゃったな。

トミー : ご存知のようにアメリカの銀行は全て膿をだしきって切り取りますが、欧州系は隠している場合が多いですからね。

続く

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