Ogura Manabu

- 香港金融が透けて見える、毎月一回の香港金融人インタビュー -

百聞は一見に如かず、一聞もまた百見に如かずや。

香港で実際に金融機関で働いている人たちにインタビューし、
高層ビルを眺めているだけでは決して伝わらないナマの声を
お届けします。

今年7月から連載がとまっていた毎月一回の香港金融人インタビュー再開致します。大変申し訳ありませんでした。

今回の香港金融人は、世界でも5本の指に入る銀行のプライベートバンク部門のアナリストとして活躍しているトミー(仮名)です。前職で私がお客さん、トミーが営業担当者として付き合っていました。その後プライベートでも付き合いがあり、住まいはお隣さんでもあります。また、アメリカの証券アナリスト試験は一緒に受験しました。トミーくんは香港のコマーシャルに出演した経験があるほどのイケメンで、日本語も流暢です。

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仲村 : またCFA(アメリカ証券アナリスト資格)の受験時期が迫ってきたね。勉強してる?

トミー : いやぁ、全く勉強する時間がないですね。業務でアナリストやってますからね。アナリスト資格すら必要ないんじゃないかって思い始めましたよ。

仲村 : お金も時間も結構かかるからね。

トミー : ところで、このマーケットですが、仲村さんのほうの会社はいかがですか?

仲村 : ちゃんと乗り切っているよ。さらにいい資産運用ができるように今日は世界でも5本の指いやトップ3に入る銀行のアナリストの話が聞けると思ってきたんだ。よろしく頼むよ。

トミー : いやいやどうですかね。でも、以前の僕とは違いますよ(前職は日系銀行法人営業)。

仲村 : 早速だけど、会社の基本的なことを聞きたいんだけど。どういう部署でどういうポジションなの?

トミー : 会社は米系銀行でアセット・マネジメント(資産運用)の中のプライベートバンク部門です。プライベートバンク事業部にはバンカー部門とインベストメント部門があって、そのインベストメント部門でアナリストをやっています。

仲村 : なるほど。プライベートバンク部門なんだね。じゃあ我々とも関係ある部門だね(プライベートバンクコンサルティングサービス)。業務はどういうことやっているの?

トミー : 業務は市場分析、ポートフォリオ構築など、マーケットや数字側は全てですね。お客様とのコミュニケーションはバンカーがやりますね。

仲村 : そうなんだ。欧州系や他のプライベートバンクではバンカーとそのアシスタントというセットが多いけどそういう動き方じゃないの?

トミー : もちろんアシスタントはいますよ。でもお客様にお会いするときはバンカーと、アナリストがセットで説明しますね。うちはポートフォリオ構築が得意中の得意ですからね。専門性が命です。

仲村 : ポートフォリオはどうやって組んでいるの?

トミー : 仲村さん達、香港の金融免許をもっている投資アドバイザーと基本は同じだと思いますが、インタビューをして資産内容を情報公開して頂いて、リスク許容度や期待リターン、投資期間などをもとに我々アナリストがレポートを作成します。

仲村 : そうだね。同じだね。

トミー : だいたい30ページぐらいのレポートを作成しますね。

仲村 : 半端ないね。30ページのレポートかさすがだね。

トミー : プライベートバンク部門は香港だけで150人ぐらい、投資専門はその3分の1程度います。加えて会社全体の投資銀行部門の分析力は世界一ですよ。2008年の米国リスクマガジン誌でプライベートバンク部門賞を受賞しています。

続く

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