Ogura Manabu
2000年前後のITバブル、「インターネットは新しい産業革命だ」ともてはやされ利益がまったく出ていない会社でも株価はうなぎのぼり… そんな狂乱の時代があった。

古くはオランダのチューリップ・バブルからはじまり、人間は新しい問題に直面しているようにみえながら実は古くから繰り返されているひとつの間違いを繰り返しているだけなのである。

つまり人間は総体として、数百年前から前前賢くなっていないということを豊富なデータを引用することで、読んでいて悲しくなるくらいこれでもかと思い知らされる本を読んだ。



その本の著者であるハーバード大教授のロゴフ氏が中国バブルを警戒している。短期では中国は魅力的な市場ではあるが、延々と繰り返されてきた土地と建物にまつわるバブルは中国でも繰り返されるだろうと。

短期的な景気の落ち込みを財政出動でカバーすることで、そこで新たなバブルの種を蒔いていることとおなじになる。次のバブルが起こるまでは平和に見えるが人々は簡単に過去のことを忘れリスク性向が高まる。

そして歴史を無視して狂乱へと突入していく… と。中国は2009年世界の成長の伸びしろの3分の1の源泉となったことから投機対象となりやすい。中国政府もそれを警戒して住宅ローンの貸出残高を締め付けたりしてはいる。

「日本のバブル崩壊後と違って、中国は実によくやっている」

とロゴフ氏はいう。しかし、

「歴史は繰り返す」

らしい。中国への熱視線は、いつも冷視線と隣合わせでないとダメだと警告している。

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