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家を買いますか? パテック買いますか? | AMG Wealth Management - 資産運用アドバイザー
Ogura Manabu
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Patek Philippe Ref 5971P。2ヶ月後のオークションにかけられる。大正天皇、昭和天皇がパテック・フィリップの時計をご愛用されていた。年配の方に聞けば、かつて「家を買いますか?パテック買いますか?」みたいなCMがあったらしい...

時計に詳しいクライアントがいて、数ヶ月に一度時計オークションに参加している。最近は、というか以前からだがパテック・フィリップというスイスの高級時計ブランドのものがまた高くなっている。

逆にハリーウィンストンやブルガリ、ランゲ・アンド・ゾーネのものが値下がりし、中国人富裕層が買い支えていた香港時計オークションはパテック・フィリップ一強状態である。バセロンコンスタンチンという、比較的壊れやすいのになぜか中国人に愛されている時計もここのところ調子が悪い。

逆にパテック・フィリップ以外の時計を高級時計を購入するのであればけっこう値頃感が出てきている。モノによっては2年前の半額くらいの価格になっている。

ワインも同じ道をたどったのだが、ボルドー5大1級シャトーのワイン価格が中国人の買い占めにより高騰し、2011年の中頃には2級シャトーのものでも5大シャトーと同じくらいの値段をつけるようになってバブルが弾けてしまった。高級ワイン市場は最高値の30%くらい落ちた。

時計はモノによってはワインの落ち方よりも更に激しいことになっている。中国での贈答品としてスイス高級時計を購入する層がすっぽりと抜け落ちてしまったせいもあって、ようやく普通の価格に戻りつつある…という状態。


ところで、オークションといえば何だか敷居が高いように思われるが実はそうではない。売る方も簡単にオークションハウスに口座を持てる。売りたいものを持って行って"Consignment Agreement(委託販売合意書)にサインをするだけだ。とはいえ、お土産物屋で売られているようなカシオのデジタル時計を持っていっても預かってはくれない。

いったん預けると、Reserve Price(最低価格)とEstimate(落札予想価格)がメールで送られてくる。それを確認して、「やっぱりオークションで売るのやめた」と言うこともできる。手数料は一切かからない。プライスを見てから委託販売合意書にサインをする。それからオークションのカタログ作りなどで現物が必要だから、手元に取り戻すことはできない。

オークションの1週間前から"Preview"が始まる。Previewはオークションに出す品物を、オークション参加予定者に見せるイベントだ。参加予定者は招待状をもらったりしているが、招待状がなくても入れてしまうPreviewも多い。超高級品が並ぶわりにはセキュリティが雑だったりする。5,000万円の時計でも「ちょっと試しにつけてみたい」と言えばつけさせてくれる。

オークションを担当するオークショニアもたいていその場にいて、誘えば一緒に食事することもできる。

オークション当日、買う方は10万香港ドル(およそ130万円)以上の預金残高を証明すれば番号が書かれたパドルを持ってオークション会場に入れる。また電話やネットからもビットできる。参加しても何かを落札する必要はない。なので冷やかしに見に来るだけでも入れる。通常、ホテルのボールルームなんかで開催されるが、規模が小さければオークションハウスのオフィスで開催される。

香港ではワインから宝石からアートから何でも取り扱ってくれるクリスティーズとサザビーズ、時計専門のアンティコルムというオークション・ハウスを知っていれば十分だろう。売るほうは保管手数料+保険でハンマープライスから1.5%程度引かれ、買うほうは買うものによってハンマープライスに8-25%くらいの手数料を上乗せして請求される。もちろん、これらの手数料は過去の取引実績によって安くなる。

いったん落札すれば、オークション会場(パドック)の隣で会計ブースがあるので、そこに移動して会計を済ませる。小切手でも現金でもクレジットカードでも(限度額が足りれば)決済できる。決済がその場で確認できれば、オークションで競り落としたものを持って帰れる… という仕組みだ。

一度経験してしまえば何てことはないのである。

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