Ogura Manabu
1
香港では"スーパーマン"と言われている李嘉誠

上海でのフリートレード地区は香港に早晩大きなインパクトをもたらす… それは皆が考えているよりも早く。そして香港は早晩、アジアのゲートウェイとしてのアドバンテージを失うだろう。もし上海と伍したければ、香港は発展のスピードを上げる必要がある。

長江グループの李嘉誠は本社での業績発表インタビューの際にそう警告した。

香港が上海に勝っている点、たとえば輸出入に関する自由度や人民元/他通貨との両替、金融のオープンさなどを奪われてしまうと香港の地位は大きく脅かされることとなる。13年前まで人口わずか数万人だった深セン市を1,000万人を超える都市にまでした中国だ。「今後10年間で上海を香港と同じにする」という言葉をもし中国が言ったとしたら、それに香港人が戦慄するのも無理はない。

金融サイドから見れば、オフショア人民元の最大のマーケットである香港から上海に移ってしまえば中国で商売をしたい企業が香港で法人を設立するインセンティブは減る。フリートレード地区というくらいだから、当然法人税も抑えられるからだ。

上海のフリートレード地区内に法人を持ちながら、中国全土で商売をする。外国からの投資の通過点が香港から上海に移ると香港での雇用も失われる。

ただでさえ、香港は特別行政区として中国政府には扱いやすい存在ではない。中国政府に、扱いやすい第二の香港を作る動機は十分にある。現在は、中国にとって香港は開かれた中国の象徴のような存在である。それに代わる象徴的な場所が上海となれば… 香港はどうなるのだろう。

年に数回上海に行くが、街の中心は香港と変わらず魅力的。あそこにフリートレード地区という大箱ができれば街の魅力は更に増すだろうなぁ。

コメントを投稿するにはログインしてください