Ogura Manabu
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中国IKEAのショールームで休憩?する人たち

一度でも中国IKEAの店舗に訪れたことのある人なら驚く。陳列されている、ありとあらゆるベッドやソファーにどう見ても買う気がない人達が寝てるのだ。

店員が「申し訳ございません、他のお客様のご迷惑になりますので」とたしなめても次の1秒後には違う客(とは言っても買うつもりはない)がごろ寝をし始める。

個人的にはIKEAにお世話になっているので、この状態で中国で成功するのだろうか…と心配になっていた。なぜなら、IKEAは中国人にとっては買い物するところではなく昼寝しに来るところなのだから。

IKEAにつきものの、アイスクリームやホットドッグが売られているスナックショップのテーブルやイスも占領されている。もちろん、彼らはIKEAで買い物した客ではなくスナックショップで何かを購入した客ですらない。夏の暑い時期にはクーラー代を浮かせようと押し寄せる。

北京のフラッグショップの休憩場には660人分のイスが用意されているというが、ちょっと休憩…と休める場所はない。中国IKEAは私企業でありながら巨大な「公共の休憩場」と化している。

これでよく15年も中国で頑張っているなぁ…いつ撤退するのかと心配していたら、2012年はIKEAはなんと利益を出していた。60億人民元の収入で、3.4億人民元の純利益だそうだ。ちなみに2011年度以前の中国単独でのファイナンシャルレポートはないが、アナウンスされてないということは儲かってはなかったのだろう。

もともとIKEAが売れなかったのは「庶民の給与水準からいって)高い」ということが原因だったが、所得水準も上がり、何よりIKEAの商品の価格自体が下がってきたので、それで均衡点が現れ始めたのだと考えられる。

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