Ogura Manabu
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NYタイムズの1ヶ月半前の記事で、

「リタイアする人にとって、1億円はイリュージョンである」

という記事が少し話題となっていた。この記事の内容をざっくり説明すると

"1953年に「どうすればミリオネアと結婚できるか」という映画が流行したが、現代ではミリオネア(1 Million)の価値は8.3 Million(日本円で8.3億円)となっている。1 Millionではマンハッタンの平均的なマンションも買えない"

というところから始まって、「リタイアに必要な1 Million」というスローガンはもう既に役に立たなくなっているのではないか、と問題提起する。インフレの問題だけではなく今後も長期間続くと思われる超低金利政策、そのために不安定になる金融市場からふとした拍子に退場を余儀なくされることなどから結局

"これからオカネを使う人は可能な限り生活を切り詰め、これからオカネを貯める人は株式/債券のアセット・アロケーションに気を遣い、貯蓄する習慣がない人は少しでいいからとにかく貯める習慣をつけること"

という結論となっている。

この記事が話題になったのは、"1 Millionじゃ足りないのであれば、今から貯めてもけっこう絶望的ではないのか、細かく1,000円節約した、5,000円節約したというレベルでは全然追いつかないのではないか"というツッコミが多かったからだ。

65才でリタイアして85才で死亡するとして、1 Millionのポートフォリオが何の果実も生まないとすると毎年USD50,000使えることになる。毎月41,000くらい使える計算になるが、リアルに1 Millionで足りない人はニューヨークやロサンゼルスなど生活費の高い地域に済むところくらいだろう。

大切なのは、自分の消費と収入をつきあわせて現実的なリタイアプランを考え続けることであって、必ずしも1 Million以上を貯めなければいけないことではない。

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