Ogura Manabu
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「強いドルがアメリカの国益にかなう」ガイトナー、ブルームバーク


金地金、砂金の取引を生業とする方とお話しする機会があり、普段よりもおおく金についてのことを考えてしまう。

昨年3月のベアスターンズの崩壊時には金価格は1オンス1000ドルを超えていたが、いったん600ドル台まで下落し、その後1000ドルを超えるたびに「不思議な何か」の力が働き900ドル台に戻っていた。

アメリカの連銀はアメリカの各銀行に対して金地金を金利2~3%で貸し出し、金融機関に対して空売りをさせてドル防衛をしているという話がまことしやかにささやかれている。

金に対するニーズがこれほど多い中、金価格が1000ドルを越えたらスーッと潮目が引くように下がっていくのは、このドル防衛のための米国の操作なのかもしれない、とも思う。

そして金が連日のように高値を更新し、「不思議な力」が働かずに今後も1000ドル台でとどまるあるいはそれ以上に価格が上昇するのであれば(実需から考えて1オンス3000ドルから5000ドルが妥当だと言う人もいる)、極端なドル安となり金持ち中国が消費国、貧乏アメリカが輸出国とこれまでの世界地図とまったく反対なことになる。

ロバート・ルービン元財務長官がお題目のように唱えていた「強いドル」は、かつてはアメリカ繁栄システムに組み込まれていたものの現在ガイトナーがいう「強いドル」は一気に瓦解しそうなドルの価値を食い止めるための口先介入でしか過ぎなくなっている。

強烈な経済緩和策のあとは必ずコモディティが上昇する。株、不動産とブームになって次は金か。しかし金が上昇するということは、通貨が信じられない世界がくるということであり、世界はいっそう不安定になるということ。

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