Ogura Manabu
香港で不動産を探さなきゃいけない理由をまずは探す、という時期がここ数ヶ月続いておりました。すなわち

・今住んでいるところに住み続けていいのでは?

・不動産価格が暴騰しているこの時期に買うべきか?

・けれども、自分の会社の税金対策として?

・自分の住まいを借金して買うなんてアホだというお客様の声?

など、「住みたいエリアがある」「住みたい家がある」「是が非でも家を見つけなければいけない事情がある」というのと異なり、引越しすれば現状よりやや快適になるが、引越ししなくても特に不便ではない、という状態。

特に日本人の場合、日本の家のクオリティとプライスを知ってしまっているだけに香港のボロマンションを見ると「こんなマンションに1億円も払えるかっ」という状態にすぐになってしまうのであります。香港の家はニューヨークより高く、ボロマンションでも六本木ヒルズと同じ値段だったり。

しかし引越しする友達が周囲で増えてきて、その友達たちがやや気合の入りすぎた内装を「ほらっ、カッコいいでしょう?」と聞いてくるにつけ、自分もこの友達のように己の、そして往々にして己にとってだけのドリームハウスを周囲に自慢してみたいと思うようになったのであります。

事務所が近いということから、半年前くらいから香港島サイドでいくつか物件を見てきたものの帯に短したすきに長し。しかも新しい家ほど天井が低く、出窓がやたらと大きい。

天井が低いのは仕方ないとしても、表示面積と実用面積が大きくことなることになる出窓の大きさは気に入らない。

出窓の小さいマンションを、ということになるととたんに築40年とかになる。配管がむき出しになっていたり、ファサードへの敷地内道路がでこぼこだったりするが、しかしゆったりとした間取りで大き目の家具を置いたとしても狭苦しくない。

ただし築年数が古いということはトイレなどの水まわりの調子が極端に悪いということを意味する。良くも悪くもトイレが詰まっただのお湯が出ないだの家庭の水関係とは無縁で育ってしまった私にとっては水まわりトラブルは相当ストレスでもある。

では新しい家を買うか?出窓の大きさを我慢すればいいだけではないか?いやそもそもなぜ家を買うんだっけ?そんなに誰かに自慢したいのか?家買ったらエラいとでも思ってるのか?他人にとっての自分の家ってどういう存在なんだ?

相方に「家買おう」とでも言われれば「おう、そうか」と目的意識が芽生えるものの、相方も私と同じような状態であるからますます方向性が定まらず、方向性が定まらないゆえ上記のように思念が哲学的な方向へ行き、ドツボに。

たかが家探しがまるで思春期の自分探しの様相を呈してきているわけですが、今日久しぶりに不動産を見てきました。相方が「友達の家に寄ったついでに、不動産でも見るか」といったのがきっかけ。

場所は、将軍奥。職場のセントラルから地下鉄で30分くらいの、駅の真上にそびえたつマンション。私と相方の家に対する要望は決まっています。

面積は1,000スクエアフィート以上(93平米以上)。
3ベッドルーム。日本風にいうと3LDK。
お手伝いさんの部屋付。

最後のお手伝いさんの部屋ってのは、要するにお手伝いさんを雇うつもりだということです。専業主婦願望のかけらもない典型的なキャリア志向香港人である私の相方にとっても、専業主夫願望はそんなにないがキャリア志向もそんなにない私にとってもお手伝いさんにはぜひお世話になってみたい。

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将軍奥のマンション、駅の真上と思えないくらいすごい静かでした。奈良育ちの私にとってはけっこうツボにはまりました。香港にも静かなところ、けっこうあるのですね。

しかし家捜しに対する方向性が固まったわけではないので、またいつ中断するともしれません。あしからず。

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