Ogura Manabu
米国の失業率が26年ぶりに各国の税金をジャブジャブ使って下駄をはかせてもらった株式市場がいつ落ちるのか。

そんなことも気になるが、26年という数字に反応してしまった。26年前にアメリカの失業率が高かったのは第二次オイルショック以降世界景気が後退したのもあるが、日米貿易摩擦もその一因であったろう。

アメリカの対日赤字は記録的な水準に達していたし、日本のクルマをハンマーで叩き壊すアメリカの自動車製造にかかわる労働者たちの映像が繰り返し流されていた。

そこからアメリカは製造をあきらめて金融立国となった。イギリスもマーガレットサッチャーのもと金融緩和政策がとられて金融立国となった。

その間、大雑把にいって英語圏の国は富み、非英語圏の国は貧しいままだった。

そして現在。非英語圏の国、中国、ロシア、インド、ブラジル、韓国が躍進し英語圏の国は衰退している。唯一オーストラリアが気を吐いているくらいか。

中間所得層は先進国に仕事を奪われていっているにも関わらず、保護主義を採りえない。世界がグローバル化したのは英語圏の国々であるにも関わらず、今更アンチグローバリズムを唱えられない立場になってしまった。


今日夜8時ごろ、スーパーのレジで「パンはないの?パンは?」とわめいている、キツいイギリス英語を話す白人のご婦人を見かけた。

香港人のレジのスタッフは英語が分からないのか、あいまいな笑顔をそのご婦人に向けている。しかしご婦人は「笑い事じゃないわよ」とますます怒り心頭。しかしレジのスタッフには言葉が通じない。

レジのスタッフは「何を怒っているの?」とでも言いたげな顔でその婦人を見る。言葉が通じずイライラが頂点に達した婦人は「責任者を呼んでちょうだい!」と叫ぶ。

責任者が出てきたが、やはり英語がうまく伝わらないため婦人は「もう仕方ない」と大げさなジェスチャーをしてパンをあきらめた。

「もう閉店直前だからパンがなくても仕方ないのに。そんな怒ることかなぁ」と相方と話しつつ、西洋人(英語圏の人)の非英語圏の人に対する「世界の中心を奪われる」という焦りをその婦人の言葉の中に見たような気がした。

(考えすぎか。)

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